第1章

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海に着くと、すぐにバーベキューの用意にとりかかる。 アウトドアが初めての経験の麻衣美は、みんなで行う作業がとても楽しかった。 自然の中での食事も最高だし、みんなで盛り上がれるのも楽しい。 何より、麻衣美たち以外には誰もいないことも良かった。 誰の目も気にすることなくバカ騒ぎが出来るのだ。 普段では出来ない状況を満喫したこともあって、当初予定よりかなり時間がおしてしまった。 片づけを終わらせて車に乗り込んだのは、夕方六時を回ったところだった。 もうすぐ日が暮れる。 このままだと地元に帰るのは、深夜になりそうだった。 「せっかくだから、テントでも持って来て泊まりたかったね」 「ああ、そうだな」 里香の呟きに健太が答える。 「どこかホテルか旅館でもあればなぁ」 哲が前の席の二人に向かって言った。
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