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海に着くと、すぐにバーベキューの用意にとりかかる。
アウトドアが初めての経験の麻衣美は、みんなで行う作業がとても楽しかった。
自然の中での食事も最高だし、みんなで盛り上がれるのも楽しい。
何より、麻衣美たち以外には誰もいないことも良かった。
誰の目も気にすることなくバカ騒ぎが出来るのだ。
普段では出来ない状況を満喫したこともあって、当初予定よりかなり時間がおしてしまった。
片づけを終わらせて車に乗り込んだのは、夕方六時を回ったところだった。
もうすぐ日が暮れる。
このままだと地元に帰るのは、深夜になりそうだった。
「せっかくだから、テントでも持って来て泊まりたかったね」
「ああ、そうだな」
里香の呟きに健太が答える。
「どこかホテルか旅館でもあればなぁ」
哲が前の席の二人に向かって言った。
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