詩名のお話

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「 しぃな、最近遊んでくれないし、ぜーんぜん部室にも来ないんだもん 」 マユコは隣でむすっとしている。 だいぶ機嫌が悪そうだし、それを隠そうとしてる訳でもない。 マユコって昔からこうだ。1こ上、しかも同級生からも一目置かれるようなしっかり者のお姉さんタイプの癖に、私の前だとどっちが年上なんだかわからない。 「 うーん。まぁ・・・いろいろあって・・・ね? 」 私はなるべく穏便にお茶を濁そうとするけど、どうにも何かが濁ってくれそうな感じじゃない。 「 いろいろって?吉野さんの事?それとも他の女の子の事? 」 「 だいたい今だってあれ、絶対告白だよね?しぃなはいつからそんなな訳? 」 ゙ そんな ゙ という言葉に思わずむっとする。 でも表面上は穏やか。それが私。 「 いつからって・・・うーん。いつの間にか? 」 これは本当の事じゃない。 でも嘘でもない。いつの間にか女の子にモテるようになった、と考えれば間違いじゃない。 「 昔はしぃな、全然そんなじゃなかったじゃん 」 「 ねぇ・・・しぃなは本当に女の子が ゙ 好き ゙なの? 」 昔は全然そんなじゃなかった?そうかな? たぶん、女の子は好きだと思う。 でもマユコが思ってるのとは何か違う気もする。
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