詩名のお話

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「 へぇ・・・ミオル、そんな恰好で学校行くつもりだったんだ 」 ミオルが家に来た時はいつものように、黒いタイツをはいてるんだと思ってた。 でも違った。ミオルはニーハイを黒いレースのガーターベルトでとめていた。 粉砂糖を撒いたみたいな白い肌に黒い髪、黒いガーターと黒いショーツ、黒いニーハイ、そして制服。 女の子の塊って感じだ。 女の子ってこんなふうで、かわいいだけじゃない。 ニーハイと太ももの間に差し込まれている、ピンク色の小さなリモコンに目が留まる。 そのリモコンからは、同色のピンクのケーブルが伸びていて反対側の先に有るものがミオルのショーツの中で小刻みな振動を刻んでいる。 私はそぅっとリモコンについた、ステレオのボリュームつまみのようなそれをつま先で回す。 もちろん、振動が強まる方に。 「 ぁんっ・・・・・!!!! 」 何かに弾かれたみたいにミオルがびくんと身体を揺らす。 「 私と楽しく遊びたくてこんな玩具を持参してきたんでしょ? 」 「 まだ・・・遊び足りないよね? 」
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