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「松本部長の前途を祝して?乾杯!」
幹事の音頭で始まった送別会。私は、冴子さんと由香里と璃子ちゃんと端に座り、勝手に女子会を開いていた。
「冴子さん、同期の最後の日に、お酌に行かなくて良いんですか?」
由香里が、女子社員に囲まれた松本部長を見ながら、ビール片手につまみを頬張る。
「あぁ、いいのよ。あたしは和也を見飽きてるし、それにまた会うしね。今夜は、もう会えなくなる方々へお譲りするわっ。ねっ璃子」
「えっ!?」
どうやら、心ここにあらずだった璃子ちゃんが、突然の問いかけに動揺している。
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