◇◇ 第4章 海外事業部 - 2 ◇◇

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「それに、今後は、しゃべらないように見張れるからね」 白石部長は、片方の口角を上げて一瞬で表情を変えた。 「……見張る?」 今度は、信頼からほど遠い言葉に、混乱する。 「来週から、海外事業部に正式決定」 「えっ……今泉課長は」 「納得していただけたよ」 「本当に?」 あの時の様子では、そんなにあっさりと納得するようには考えられなかった。 「まぁ、周りから畳みかけた感じかな」 今泉課長とのやり取りでも思い出したのだろうか?白石部長は、余裕の笑みを浮かべている。
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