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でも、それはふたりが解決すること。
余計な口出しは禁物。私は、見守る事しか出来ない。
白石部長に言われたからではないが、でも、その通り『見守る』スタンスに徹している自分が、少し滑稽にも思える。
「淋しい……」
由香里が、わざと大袈裟に淋しがってくれる。
「おんなじフロアで、すぐソコだし、見えるから」
「美紅ちゃんったら、ドライなんだから」
「申し訳ありません。派遣ゆえ、潔くて」
「ううん。男前!」
相変わらずのわざとらしいキュンとした表情に見送られ、私は、海外事業部に向かった。
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