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でも……
「まだ、好き……なんですよね?」
悪いとは思いながらも、そっと傷口に触れる。
「んっ?」
グラスに向けられた白石部長の視線が、少しだけ揺らぐ。そして、何かを納得したように微笑みを浮かべると、ゆっくりと口を開いた。
「そうだな……『好きだった』だな」
進行形で尋ねた問いの答えは、過去形で返された。
「踏み込み過ぎました。ごめんなさい」
「いいや、構わないよ」
そう言うと、白石部長は、テーブルに置いていたスマホ画面をタッチしてアルバムを開いた。
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