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先程見た、璃子ちゃんの眩しい笑顔が再び現れる。
その画像に、静かに微笑みを返す姿は、イヤらしさよりも、むしろ崇高な儀式のよう……
私は、黙ってそれを見守っていた。
次の瞬間、彼の指先は何の躊躇いもなく、そのまま削除ボタンを押した。
「……いいんですか?」
「あぁ」
「家にデータ保存してたりして」
「無いよ」
「……卒業ですか?」
「うーん。そもそも、何もなかったからね」
自嘲気味に、小さく笑う。
「綺麗な想い出……ですね」
「まあね……」
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