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***6年前***
「美紅……ここの契約、明日までだね」
「はい」
終業間際に、『片づけを手伝って欲しい』と声を掛けられ、連れて来られた資料室の奥。
特に散らかった風もなく、向かい合ったまま片づける様子も見せない彼。
ただ、時間だけが、お互いの間を通り過ぎる。
自分の鼓動だけがドキドキと音を大きくさせてゆく。
そして、彼の熱い眼差しを感じた瞬間だった。
「もしよかったら、俺とマジで付き合ってくれないかな」
「……!?」
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