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「まぁ、田所、派遣ってところが魅力だな。どうせ今日までだから、手ぇ出しても後腐れないだろ」
「田所、いっちゃえよ?」
「じゃあ、俺は、田所の次な!」
軽んじて言われているのは、間違いなく自分の事。
立ち止った足が、そのまま固定されたかのように動かなくなる。
ーーそんな風に見られてたんだ……。
周りの無責任な言葉は、まだ純粋で柔らかな心をザクッと刺した。
「あれあれ?田所、マジだった?」
からかう仲間内の会話が続く。
「俺は……」
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