603人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっ……どんな?」
「感謝してみる」
「感謝?」
まったく想像していなかった言葉に、頭の中が一瞬パニックを起こす。
「そう、『ありがとう』って感謝するのさ」
「えっ……何を?どうやって!?」
目を見開いて、白石部長の言葉を待った。
「早川は、本当に頑張ってきたと思うよ。
すでに今の早川は、一社会人として見て、非常に高いレベルのスキルをたくさん持っている。
うちの社内でも企画課と海外事業部で取り合いになるほどだよ。誰もが、キミを認めている。
もっと、自分に自信を持っていいんだよ。
早川ならきっと……今の自分になるキッカケをくれた全ての出逢い、すべての出来事に感謝出来るはずだよ」
最初のコメントを投稿しよう!