◇◇ 第7章 理想の上司 - 1 ◇◇

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「冴子さん、足立、ひとりで大丈夫ですかね?」 足立さんのうしろ姿を見守る坂本さんが言う。 「そうね……かわいい後輩には、試練を与えよってね」 「足立に独り立ちの試練ですか?」 「まあ、優輝にも考えあってのことでしょ?見守るしかないわね」 「そうですね」 足立さんのデビューの裏に隠された、優輝さんの想いを垣間見る。 そして、冴子さんも、坂本さんも、それ以外のみんなも、それぞれの立場で足立さんを応援している。 チームの絆を感じながら、私は、もう一度足立さんの背中に向かって、『がんばって!』と、祈りを込めた。
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