◇◇ 第7章 理想の上司 - 1 ◇◇

9/30
前へ
/40ページ
次へ
ーー翌日午後 Turururu……Turururu……♪ 優輝さんの携帯が、デスクで鳴り響く。ディスプレイを見た優輝さんは、少し表情を変えて携帯を手にした。 「どした?」 明らかにいつもとは違う声色に、私はそのまま様子を窺う。 「あぁ……、あぁ……、そうか。落ち着け足立。いいから、まずは先方に連絡を取れ……」 会話の内容から、何かが起こったことがわかる。 「大丈夫だ、お前は心配するな。俺が行くから」 最後にそう言って、優輝さんは電話を切った。 同時に、わたしの視線と優輝さんの視線がぶつかる。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

638人が本棚に入れています
本棚に追加