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ーー翌日午後
Turururu……Turururu……♪
優輝さんの携帯が、デスクで鳴り響く。ディスプレイを見た優輝さんは、少し表情を変えて携帯を手にした。
「どした?」
明らかにいつもとは違う声色に、私はそのまま様子を窺う。
「あぁ……、あぁ……、そうか。落ち着け足立。いいから、まずは先方に連絡を取れ……」
会話の内容から、何かが起こったことがわかる。
「大丈夫だ、お前は心配するな。俺が行くから」
最後にそう言って、優輝さんは電話を切った。
同時に、わたしの視線と優輝さんの視線がぶつかる。
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