◇◇ 第7章 理想の上司 - 1 ◇◇

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「早川、悪いが、今日の上海行き最終便を押さえて。それから、昨日足立に渡した契約書と関係資料一式、もう一部作ってくれ」 「はい」 私は、すぐに指示に従って動いた。 ーー夕方 あの電話のあと、優輝さんはひとり、会議室にずっとこもったままだった。 揃えた契約書類を確認してもらおうと、会議室をノックしたが返事がない。しかたなく、ゆっくり扉を開けてみると、ひとりPC画面に向かう優輝さんの姿があった。 イライラしているようには見えないが、PCから視線をはずす様子は全くない。
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