◇◇ 第7章 理想の上司 - 1 ◇◇

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ビルの谷間に差し込む夕焼けの綺麗なオレンジ色が、今日は少し切なく見える。 「緊張しすぎているって、冴子から連絡入ってたんだけどね。正直、基本を徹底させるところまで手が回ってなかった。足立に悪いことしたな……」 「そんなことありません。足立さんは、滅多に出来ない良い経験をされたと思います。 彼は、次はもう失敗しない。これも受け止め方によっては成功とも考えられるのでは?それに……」 「それに?」 「最初からこの案件、何かあったらいつでも白石部長ご自身が、フォローに駆けつけるおつもりだったんじゃないですか?」
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