◇◇ 第7章 理想の上司 - 1 ◇◇

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「早川がそう感じてくれたなら、うれしいよ」 思っていることを素直に伝えると、優輝さんは少しホッとしたかのような柔らかな微笑みを見せた。 和らいだ空気に変わったところで、私は気になってたある事を思い切って尋ねてみた。 「白石部長、ひとつ、質問してもいいですか?」 「ん?なに?」 「どうして、足立さんを海外事業部に引っ張ろうって思ったんですか?」 「納得いかない?」 「いえ、そんな事ではなくて……ただ、この業務拡大の時期に集めるのなら、すでに独り立ちできている人材かなって思いまして……」
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