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ーー2日後の正午過ぎ
優輝さんと足立さんが、一緒に上海から戻って来た。
「足立さん、お疲れさまでした」
私は、戻って来たお向かいさんに、とびっきりの笑顔で労いの言葉を掛けた。
「美紅ちゃんにも迷惑かけたね。書類ありがとうね」
「とんでもない、仕事ですから。それより商談はどうでしたか?」
「うん。それがねぇ……優輝さんすごかったんだよ。美紅ちゃんにも見せたかったなぁ!
最初に、きちんと今回の不手際を、一緒にお詫びしてくれたんだけど、その後は、常に強気の交渉!
見事な駆け引きをしながら、どんどん自分のペースに持ち込むんだ。
先方が、優輝さんに引き込まれていくのが手に取るように分かるんだよ!」
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