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「璃子ちゃんにも伝えた?」
「ううん……まだなの……。
璃子、今、松本部長側の何かトラブルに巻き込まれてるみたいで……
今は、そっと遠くから見守ってあげる時だって、冴子さんと優輝さんにも言われててね……」
何かあったとは聞いていたけど、璃子ちゃんの退社には、やはりそれなりのディープな問題が隠れているようだ。
「そっか……じゃあ、もう少し様子を見守った方がいいね」
「……うん」
「璃子ちゃん、知ったらめちゃめちゃ喜ぶよ」
「……そうだと思う」
可愛がってた璃子ちゃんを思い浮かべるように、由香里は優しく微笑んだ。
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