◇◇ 第8章 知らされた過去 ◇◇

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「あれ?まだ飲んでないの?」 「あぁ、美紅と一緒に飲もうと思ってな」 「それはそれは……ありがとうございます」 「女将!生2つ!それからいつものもお任せで」 ふぅーーーっと落ち着くと、注文を終えた園さんが、穏やかに微笑んで私を見つめている。 「どしたの?」 「いいや」 ちょうどそこに、お待ちかねの生ビールが届き、私たちは久しぶりの乾杯をした。 「あーーーっ、美味しい」 「そうだな」 先付の柿と山芋のゴマ酢和えに手を伸ばすと、落ち着いた園さんが口を開いた。
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