◇◇ 第11章 同行デート - 1 ◇◇

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*** 「お約束しておりました、岩崎コーポレー……」 「白石様ですね。お待ち致しておりました」 名乗らずとも顔パスのような受付の対応。 特に会話をしたわけでもないのに、受付の女性が、頬を染める始末。 通り過ぎる女子社員の多くは、二度見&フリーズを余儀なくされ、なんだか、空気が一瞬でピンク色にでも染まっているかのよう。 ただ、その張本人は、まったくもってスマートなまま。 まったく、うちのBOSSにも困ったものだ。 「こちらです」 一瞬で、恋に落ちたであろう女子社員の案内で、私たちは約束のフロアへと向かった。
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