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ふたりでは広すぎるほどのガラス張りの部屋からは、手入れの行き届いた中庭が良く見えた。
真ん中に見える大きな樹が、お日さまの光を受けて作り出す木陰。
それらが作り出した癒しの空間は、日常ではちょっとお目にかかれない景色で、見ているだけで心が落ち着く。
「じゃあ、あとはお任せで。よろしくお願いします」
ウエイターに伝える優輝さんは、ずいぶんと慣れている様子。
「かしこまりました」と、頭を下げたウエイターが部屋を出ると同時に、ひとりの男性が入って来た。
「優輝ーーーっ、俺にも、ちゃんと連絡くれよーーーっ!」
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