◇◇ 第11章 同行デート - 1 ◇◇

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「あ、コイツここのオーナーシェフの……」 言いかけた優輝さんを、男性が手で制する。 そして、私に向き直ると、そっと手を差し出した。 ーーえっ、何?握手って事? 差し出された手に、右手を乗せると、勢いよくギュッと掴まれた。 「ヒッ!?」 「本日は、お越しいただいてありがとうございます。あなたのような素敵な女性に巡り会えて幸せです。 私は、ここのオーナーシェフの更科(さらしな)です。優輝の親友やってます。 お嬢さん、コイツにイヤらしいことされてませんか?」 「はぁっ!?」
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