◇◇ 第11章 同行デート - 1 ◇◇

28/37
前へ
/38ページ
次へ
ずいぶんと紳士な振る舞いからの、ギャップのありすぎる会話の内容に、頭がついて行かない。 「そもそも、ここへは、何と言って連れ出されたんですか?」 「えっ……試食にと……」 「はぁーーーっ。やっぱり……」 何か思うところでもあるのだろうか?ひとりで『うんうん』と、頷きながら、なんだか険しい顔で、さらに続ける。 「お嬢さん、気をつけてくださいね。 この男、一見、名前の通り、優しそうに見えますが、意外なほど肉食系で、こうガブッと……」 「更科!」 身ぶり手ぶりつきのトークに圧倒されていたところに、優輝さんが止めに入った。 「早川、ごめん。コイツ、高校からの友人の更科」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

609人が本棚に入れています
本棚に追加