◇◇ 第11章 同行デート - 1 ◇◇

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Turururu……Turururu……♪ 同時に優輝さんの携帯が鳴った。 「優輝、お前にしては気が利くな。美紅ちゃんは俺に任せろ! 電話は庭でよろしく。出来るだけ、ゆっくり話してこいよ」 「早川!相手しなくていいからな」 まるで、仕事の指示を慌てて出すかのように言い残すと、優輝さんは中庭に続く窓を開けて外へ出た。 窓が閉められ、個室には更科さんとふたりっきりの空間が広がる。 端に置かれていた椅子を、前後逆にして私の横に置き、跨いで座ると、背もたれに肘をついて私の顔をグッと覗き込んできた。 「やっと邪魔者がいなくなったね」
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