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「本当ですよ!もう理想の上司が服着て歩いてるって、みんな言ってます。
それにプラスしてあのルックスですから、女子社員の羨望の眼差しがすごいんですよ。
実は、たった今も、お得意先で女子社員たちの熱い眼差しをスマートにかわしてきたところなんです」
「なぁーに、なぁーに、それ……
俺の知ってる、おちゃめな優輝くんはどこへいってしまったんだよーーーっ」
更科さんの期待の風船が、シューーーッと見事にしぼんでゆくのが手に取るように分かる。
目の前の、信じられないと言わんばかりの『落胆顔』が大袈裟すぎて、込み上げる笑いを必死に堪えていた。
「……で、美紅ちゃんは?」
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