◇◇ 第11章 同行デート - 2 ◇◇

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会社の地下駐車場に到着して、先に歩き始めるうしろ姿を見つめる。 先程までの柔らかさは消え、すでにビジネスモード。 でも、どんな時でも、周りの仲間の幸せを願う姿に、大人の余裕を感じる。 そして、その仲間に加えていただける事に喜びを覚える。 ーー素敵だな…… 素直に、ひとりの人間としての尊敬の念を覚え、 ひとりの男性として、憧れを感じた。 私を気遣って優輝さんが、ゆっくりと振り返る。 「早川?」 「はい!」 私は、また歩み始めた優輝さんの後ろを、しっかりと追いかけて行った。
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