◇◇ 第12章 初恋のけじめ - 1 ◇◇

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「お待たせいたしました。本日は、桃の果汁をご用意させていただきました」 ウエイターがそう言いながら、目の前でシャンパングラスに果汁とスパークリングワインを混ぜて、シュワシュワと綺麗な気泡が踊るドリンクを作りだした。 「ひとまず、乾杯しようか」 差し出したグラスが、お互いにぶつかり、透き通った音を立てた。 ひと口飲めば、桃の甘さが口いっぱいに広がり、その後スパークリングのシュワシュワが爽やかさを広げる。 「わっ、美味しい……」 「それはよかった」 ーーあれ?何!?このデジャヴ……
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