◇◇ 第12章 初恋のけじめ - 2 ◇◇

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自分では、心配掛けまいと取り繕えてたつもりだったけど、きっと、園さんには、全てお見通しだったのだろう。 そして、まだ、お互いの未熟な恋に、成長の機会を与えようとしたんだ。 そして、6年の時を経て再会した私たち…… 「わかってたんだ……俺に勝ち目がない事は……」 「えっ?」 田所さんの両手が私の腕を軽く握って、ゆっくりと身体を離した。 「白石さんだろ?」 「!?」 ぶつかった眼差しは、すでに、私の気持ちを見透かしているかのようで…… 「今、美紅の心に居るのは……そうだろ?」
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