◇◇ 第14章 優輝の想い - 1 ◇◇

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「わかってますよ、優輝くん」 やけに楽しそうな更科を置き去りに、俺は続けた。 「本人の資質なのか、派遣の経験がそうさせるのか、とにかく社員を立てるし、気遣いもさりげない。 これが、出来るようでなかなか出来る事じゃあない。 そして……誰に対しても付かず離れずの距離感で、あまり深入りはしない」 「へえ……」 「偶然同席した飲み会の席でお礼を言ったら、『どういたしまして』ってあっさりしたもんだったよ」 「それで、興味をそそられたんだ?」
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