◇◇ 第14章 優輝の想い - 1 ◇◇

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週末の夜の10時、俺は、少しばかり手に負えない気持ちを抱え、ただひたすらに車を走らせていた。 カランコロン♪ 扉の開閉で、店の入口のドアベルが、心地よい音を立てる。 「よぉ、優輝!」 中からは、店のオーナーである更科が、いつものように機嫌よく迎えてくれる。 「ああ」 「珍しいな、こんな時間にどした?」 「んっ?ちょっと近くまで来たから……」 「ふーん。ちょっとね……」 やって来たのは、更科のレストランに併設されたカフェ。 そろそろ空いてくる閉店前をと思って来たが……
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