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週末の夜の10時、俺は、少しばかり手に負えない気持ちを抱え、ただひたすらに車を走らせていた。
カランコロン♪
扉の開閉で、店の入口のドアベルが、心地よい音を立てる。
「よぉ、優輝!」
中からは、店のオーナーである更科が、いつものように機嫌よく迎えてくれる。
「ああ」
「珍しいな、こんな時間にどした?」
「んっ?ちょっと近くまで来たから……」
「ふーん。ちょっとね……」
やって来たのは、更科のレストランに併設されたカフェ。
そろそろ空いてくる閉店前をと思って来たが……
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