◇◇ 第14章 優輝の想い - 2 ◇◇

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「ふーーん、男ね……」 実に淡白な反応……それがどうした?とでも言いそうな空気を醸し出している。 「まっ、世の中、男と女しかいないんだから、いても当然だろ」 「まあな……そりゃそうだ……」 そう言って、黙り込んだ俺に、すかさず更科がツッコミを入れた。 「で、他にもあんだろ、何か事情が……」 俺は、更科に背中を押されるように、グラスをぼんやり眺めながらも、重い口を開いた。 「ヨリが戻ったのは、ほんの最近…… 正確には、俺がヨリを戻すキッカケをお膳立てしたって感じかな」
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