◇◇ 第17章 ミッションの行方 - 1 ◇◇

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「はい。もちろん」 隼人さんは、あっさりと強固な包囲網を一旦解いてしまった。 璃子ちゃんが、ホッとしたような表情を向ける。 さすがに、みんなも璃子ちゃんの必死の嘘がかわいそうに思えたに違いない。 ーーこの場合、仕方がないよね。 そう思いながら、そそくさと席を立ちテーブル脇を移動する璃子ちゃんを見ていた時だった。 ーーえっ…… 璃子ちゃんの右手首がグイッと引かれ、身体がガクンと引き戻された。 誰も手出しできなかった状況に、拓巳さんが動いた。
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