570人が本棚に入れています
本棚に追加
「それは、ご栄転おめでとう。
余程、海外事業部の上司に気に入られたんだな」
「……いえ、そういうわけでは……」
「いやいや、もともと、仕事も早い上に、気遣いが出来るんだ、当然の事だよ。なっ、優輝」
そう言うと、隣の優輝さんの顔色を窺う。
「まあな。企画課の課長の説得には時間がかかったけどな」
「だろうな。よく彼が、早川を手放す事を納得したと思うよ。
『最高にいい人が来てくれた!』って手放しで喜んでいたからな」
「……ありがとうございます」
私は、小さく頭を下げた。
最初のコメントを投稿しよう!