◇◇ 第18章 星空の贈り物 ◇◇

4/28

616人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「こっちにおいで」 「えっ……ちょっと」 更科さんは半ば強引に、私を店内に併設されたカフェに引っ張って行った。 「まあ、座って。今日は色々と疲れたでしょ。更科スペシャルをごちそうするよ。 優輝も、もう少し時間がかかるだろうし、ここにいればわかるからさ」 そう言うと、更科さんは、ゆっくりと豆をチョイスし始めた。 実際、気が張ってて疲れなんて感じる余裕もなかったけれど、更科さんの気遣いがうれしくて、『コクッ』と頷き甘えることにした。 コーヒーミルに入れられた豆が、ゆっくりとゴリッガリッと音を立てて挽かれてゆく。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

616人が本棚に入れています
本棚に追加