◇◇ 第18章 星空の贈り物 ◇◇

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「……」 いったい、更科さんは、何が言いたいのだろう? その真意を必死に探していた。 「不思議だよな……」 「何がですか?」 「人間は、一度ブレーキの踏み方を覚えると、そればかりが上手くなる。 いつの間にか、アクセルの踏み方を忘れてるんだ。 でも人生を進んでくには、アクセルもブレーキもどっちもバランスよく上手に踏めなくちゃならない。 まっ、難しく考える必要は無いんだけど。 そろそろ、アクセルを踏む練習も始めないとね」 更科さんは、そう言うと、先に自分の淹れたコーヒーを口に含んだ。
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