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「早川、急にいなくなったから探したよ。変なことされなかったか?」
「邪魔するなよ優輝、口説いてる途中だったんだよ」
よくまあ、瞬時にそんな返しを……私は感心半分、呆れ半分で微笑んだ。
「大丈夫ですよ。人生の渡り歩き方を伝授していただいてたんです」
「ほら、聞いたか優輝?」
「危険だな」
「優輝、お前も飲むか?」
「いや、いいよ。今夜はやめとく。そろそろ早川を送り届けないと遅くなるからな」
「そりゃ本当に危険だな」
仕返しとばかりに、更科さんは流し目をキメて優輝さんの言葉をオウム返しする。
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