◇◇ 第18章 星空の贈り物 ◇◇

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私は思わず、あはははと吹き出してしまった。 「ごちそうさまでした」 「どういたしまして」 更科さんが、まるでエールでも贈るかのように大げさにウインクした。 ーー更科さん、ありがとう。 *** 「さすがに冷えてきたな」 「そうですね」 ふたりで並んでゆっくりと駐車場に向かう。 さっき、手を握り合って通ったことを思い出すと、うっかり頬が緩みそうになる。 私の火照った頬を撫でる冷ややかな風にも、ひやかされているような気がする。
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