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私は思わず、あはははと吹き出してしまった。
「ごちそうさまでした」
「どういたしまして」
更科さんが、まるでエールでも贈るかのように大げさにウインクした。
ーー更科さん、ありがとう。
***
「さすがに冷えてきたな」
「そうですね」
ふたりで並んでゆっくりと駐車場に向かう。
さっき、手を握り合って通ったことを思い出すと、うっかり頬が緩みそうになる。
私の火照った頬を撫でる冷ややかな風にも、ひやかされているような気がする。
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