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うまく茶化したつもりが、反対にツッコまれ言葉に詰まる。
「一人でだよ」
まるで誤解を解くかのような言い方に、さらにドキドキが増して仕方ない。
私は、必死に繋ぐ会話を探した。
「でも、ふたりがうまくいってホント良かったですね」
「内心、ハラハラだったよ」
「ウソ!全然心配してなかったじゃないですか」
「ははっ。これでも、親友としてのキャリアが長いもんで」
緊張からか、私のお喋りは止まらない。
時折、街灯に照らされる度に浮かび上がる優輝さんがカッコ良すぎて、そして近すぎて……息遣いさえ感じるほど。
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