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どうやら目的地近くまで到着したらしい。
ここは見晴らしの良い高台だろうか?
外灯もほとんどなく、辺りは真っ暗でヘッドライトが遠くをぼんやり照らしている。
「さぁ、着いたよ」
車を停車させた優輝さんはそう言うと、ひと呼吸置いて車のライトをふっと落とした。
次の瞬間だった。
「わぁ……」
車のフロントガラス越しに広がる暗闇から、夜空いっぱいに広がる星空が浮かび上がってきた。
一瞬、瞳を奪われ、しばし言葉を失った。
「これを見せたかったんだ」
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