◇◇ 第18章 星空の贈り物 ◇◇

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まるで、水がろ過されて透明度を増してゆくように、胸の奥でくすぶっていた恋心までもが浄化されてゆくようだ。 ゆっくりと車の前に立つと、フワッとコートが掛けられた。 「えっ……」 「風邪ひかれちゃ困るからね」 「でも優輝さんは……」 「俺は大丈夫」 そう言って、キラッと眩しい笑顔を繰り出す。 ふんわりと優輝さんのコロンの残り香に包まれ、まるで抱きしめられているかのような錯覚に陥る。 「……こんな素敵な景色を、ありがとうございます」 「いや、俺も見たかったから」
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