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ーーあと、もうひと言……あと少し、頑張れ私!
「そして……」
『あなたが好きです』
そのたったひと言が、寸でのところで言い出せない。
心臓が口から飛び出そうなほど、ドキドキと身体が全身で脈を打つ。
「今夜のパーティは、早川が一番綺麗だったな」
「えっ!?」
話しすべてが完全スルーされた驚きで、思わず優輝さんを見上げた。
「綺麗だよ」
その言葉は一瞬心臓を止めるほど衝撃で心を射抜き、呼吸もままならい。
「そ、それはきっと、このドレスのおかげです。
訳アリの、あしながおじさんからのプレセントでして……」
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