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「気に入ってもらえた?」
「も、もちろんです!」
「ならよかった」
ーーあぁ、恥ずかしくて優輝さんの顔をまともに見ることはできないけれど、今なら……
「でも……」
「でも?」
「はい、実は……」
一瞬ためらわれた所で、更科さんの言葉が私の背中を押す……
『勇気をあげる』
私は、ゆっくり瞳を閉じ、心を落ち着けた。
「もし、願いが叶うなら、ほんとは……もっと欲しかったものがあります」
「んっ?なに?」
私はゆっくりと優輝さんを真正面から見つめた。
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