◇◇ 第18章 星空の贈り物 ◇◇

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上目づかいで見上げれば、そこには、初めて見る優輝さんの幸せそうな微笑みがあった。 「証明できたかな?」 「えっ……」 「交渉は、戦略と戦術がものを言うんだ。事前の根回しで8割方の勝負は決まってる。 ただ、今回に限っては、かなり難解なミッションだったけどね」 それは、足立さんの上海での一件で、私が発した言葉をもじったもの…… ーーもぉ……こんな時でもしっかりイジワルなんだから…… 苦笑いを浮かべて見上げても、そこには、柔らかで、してやったりの表情の優輝さんがいる。 「もぉ……」 小さく優輝さんの胸をコツンと叩いてみる。
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