◇◇ 第17章 ミッションの行方 - 3 ◇◇

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すべてが、一歩を踏み出せない自分自身へのエールでもあった。 「どした?」 「い、いいえ……」 あらためてその事に気づいた途端、心臓をギュッと握られたような、切ない感覚に落ちた。 「さて、誰があのおふたりさんを止める? このままほっといたらキスだけじゃ終わりそうにないし、外で風邪引かれても困るしね」 なんて、更科さんがジョークを飛ばしながら皆を見渡す。 そして誰もが、『自分はイヤだ』と笑っている。 「今日は、由香里だろ」 「えーーーっ、優輝さん。私、松本部長に恨まれるの嫌ですよ」
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