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イサナ号からドンドルマに降り立ち、改めて僕はこの街の『らしさ』に感心する。
噂ではこの街は何度も古龍に襲われるらしくそのたびに街が被害を受ける。
けどいま僕が見た限りではそんな様子は少しも感じなかった。
イサナ号の近くに設置した鍛冶屋には早速ハンター達がやって来てナグリ村の村長の娘イレさんと鍛冶屋のゴルクさんが忙しそうに働いている。
そのとなりには竜人商人のミヨトさんが構える交換所があり、
商人仲間と思われる竜人と話をしていた。
料理長として知られるニャーチャンは今日も調理の準備をしている。
……………準備といっても僕にとっては炒め飯をひたすら炒めてるようにしかみえないのだが、
そして受付嬢の子は…
受「んん~!!
きゃっ!?」
クエスト用紙を張り付ける台を失敗して勢いよく空け、
クエスト用紙を散らばらせる。
カ「あらら…
サレナさん、大丈夫?」
サ「いたた…あ、ありがとうございますハンターさん。
全くこの失敗だけはどこにいってもやっちゃうんですよね…
さながらクエスト開始直後に秘薬を忘れる…みたいな。」
カ「どんな例えなの…
そういえばいまのところはクエスト何かやってたりは?」
サ「あー、すみませんハンターさん。
いまのところここに来る前に片付けたクエストへの再挑戦しか…」
カ「そっか、
わかった。
僕はこの辺をもう少しぶらぶらしとくよ。」
サ「解りました!!
また何かあればすぐ駆けつけてくださいね!!」
僕はサレナさんにクエストの有無を聞き、再び街をぶらぶらしようとした。
その時、
ハンター1「おい、そこのあんた。」
いきなりハンターに呼び止められ、僕は振り返ると底には二人の女ハンターを連れたチャライ男ハンターがいた。
カ「は、はい…何でしょうか。」
ハンター1「あんた我らの団所属のハンター、藤堂カレンだよな?」
カ「そう…ですが」
ハンター1「マジでか、珍しく俺のかんが当たるとはなぁ…
あぁそうそう、
あんたを大長老様がおよびだと。
あそこに見える階段を上って大老殿に向かえってさ」
カ「大老殿に…解りました、
ありがとうございます!!」
ハンター1「うっし、伝言終わり。
じゃあ俺はこの二人とジンオウガ狩ってくるから。
またな藤堂!!」
ハンター2「それじゃ、また会う日まで頑張ってねー!!」
僕は三人のハンターと別れを交わし、大老殿へと向かう階段を登り始めた。
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