思わぬ結末

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「――――ということになりました。ご報告は以上です」  政庁舎の一件から二日が過ぎた。  今回の結末についてソフィアが宿屋に報告に来ていた。  この街にいる間はそれで通すつもりなのか、神官服を身にまとっている。  クレイの話だと、本当に神殿に所属していた時期があったそうで、まったくの偽神官とは言えないそうだ。  確かに清楚な雰囲気のソフィアに神官服は似合っていたけど、まさか本職だったとは。  清楚で気立てがよく有能でスタイル抜群。  オレが男のままだったら、絶対に嫁にしたいところだ。 「で、結局、ダレンの罪は不問に付されたんだな」 「はい、そうです」  オレの妄想を断ち切るようにクレイがソフィアに確認する。 「まあ、そうなるだろうな……」  ソフィアの報告によると次の通りだ。  盗賊団の連中の多くは捕縛され、その罪科に応じて処罰されることになった。  一命を取り留めたザガンも(革鎧のおかげで致命傷は免れた)その傷が癒えるのを待って収監されるようだ。  テノールとその護衛隊は、スレイドの手先となった罪を問われ、一定期間謹慎してから職に復することになった。  そして、スレイドは度重なる失政と盗賊団を野放しにしたことにより、代理の職を解かれ、男爵邸で軟禁状態となった。  実際の盗賊団を使っての悪行は表沙汰にはしない方向らしい。  ただ、ゆくゆくは継承権も剥奪され、男爵家の日陰者として一生を終えることになることが決定している。
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