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オレとユクの話が終わるのを見計らったように、控えの間にいたシンシアがルマ茶のお代わりを淹れてくれる。
それを見ながら、ふと気になったことをユクに聞いてみた。
「ところで、トルペンとはその後どうなんだ?」
「え……別に普通ですけど」
さっきまで自分の決意を熱心に語っていたユクの顔が曇る。
やはり、上手くいっていないらしい。
「会って話とかしてるの?」
「会いたくないわけでありませんが、別に話すことないですし……」
「たまには会ってみたらどう?」
「会おうとしても、いつも不在ですから」
「それなら、さっき参事会で会ったから、今は宰相補の執務室にいると思うよ」
「…………会いたくないです」
「え~っ、せっかくだから会いに行こうよ。オレも付いて行くからさ」
「け、結構です! それにあたしより年下の姿になっているあの人にどんな顔で会えばいいんですか?」
そうだった。
今のトルペンは美少年バージョンだ。
さすがにアレと親子の会話をする気になれないのもわかる。
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