第6章・溢れる涙と優しいキス

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「やっぱり美羽は友達なんです。それ以上の気持ちになれなくて」 私は咄嗟の反応に困ってアイスティーを啜る。 そして、先生らしい冷静な口調を意識して言った。 「でも美羽ちゃんは景太君を好きなのよね?」 「美羽の気持ちは分かりません。でも別れることは納得してくれました」 「そう……。お互い納得してるなら仕方ないわね」 それ以上どう言えばいいのか、言葉が出てこなかった。 景太の思いつめた表情は変わらない。
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