第6章・溢れる涙と優しいキス

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「来る前に連絡くれれば良かったのに。美羽ちゃんは?」 「バイト。『一人で行く』って連絡したら、断られる気がして止めました」 「断りはしないけど……。いつから此処にいたの?」 「ついさっきですよ。30分待って会えなかったら、帰るつもりでした」 「大学は?」 「午後は休講になったんです」 「そう……」 門の前で立ち話をしながら、私は景太を家の中に入れるべきか迷っていた。
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