第6章・溢れる涙と優しいキス

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「いただきます」 景太は礼儀正しく言ってグラスを持ち、アイスティーを口にする。 そんな景太を見ていたら、私はさっきの自意識過剰を恥じた。 部屋の中で景太と二人だけになってもいいのか…… 密室に男と女が二人だけ…… 一瞬でもそんなことを考えた自分が恥ずかしい。 景太は教え子で、しかも美羽と付き合っているのに。 「先生……」 アイスティーをテーブルに戻した景太は、思いつめた顔で私を見つめた。
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